1枚も売ったことがないまま、絵描きになった。アトリエ喫茶太郎・鈴木太郎さんの始まり|狩猟おじさんのおじラジ #8

狩猟おじさんのおじラジ #8 1枚も売ったことがないまま ポッドキャスト

9月のゲスト月間、第2弾は、須賀川市でアトリエ喫茶太郎を営む絵描きの鈴木太郎さん。狩猟おじさんが本格的に活動を始める、最初のきっかけをつくってくれた人です。収録は太郎さんのお店で行いました。

実は狩猟おじさんも隆志さんも、太郎さんのことを詳しくは知らないそう。会社員として働いていた太郎さんは、なぜ絵の道に進んだのか。前編では、絵描きになるまでの話と、狩猟おじさんが「世に出た」日のことを聞きました。

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この回の話題

時間話題
00:11ゲスト第2弾は、絵描きの太郎さん
02:12チャレンジショップを始めるまで
03:10それまで絵を売ったことはゼロ
04:06常連さんのひと言
04:59児童福祉の仕事をしていた
06:47子どもと一緒に描く企画にも生きている
07:4225歳という節目
08:32小さな積み重ねで、ハードルを越える
10:18チャレンジショップと開業
12:05狩猟おじさんとの出会い
13:55公共施設に、イノシシの骨を並べる
14:46それが、狩猟おじさんが世に出た日

1枚も売ったことがないまま

太郎さんは2023年、会社員として月曜から土曜まで働いていました。仕事は児童福祉。支援が必要な子どもたちが通う施設で、外で鬼ごっこやサッカーをしたり、一緒に時間を過ごしたりしていたそうです。

その仕事を辞めて、絵でやっていくと決めた。ところが、それまで絵を販売したことは一度もなし。好きで描いたり、漫画を模写したり、スケッチブックに描きためたりしていた程度でした。当然、周りからはだいぶ反対されたそうです。

常連さんのひと言

きっかけは、仕事を辞めるかどうか迷っていたころ、行きつけの飲食店で常連さんとマスターにかけられた「絵が好きなら、絵でやっちゃいなよ」というひと言。親戚でも何でもない人の言葉なのに、なぜかすっと入ってきたそうです。

施設では、夏休みにカブトムシを捕る企画で、色鉛筆で描いたカブトムシの絵をやたら褒められたこともあった。子どもたちと関わってきた経験は、今頻繁に開いている、子どもと一緒に塗り絵や絵を描く企画にも生きているそうです。

25歳という節目

何か嫌なことがあったわけではない。ただ、ちょうど25歳。四半世紀という節目を感じて、挑戦するなら今かな、と思い始めていた。そこに常連さんのひと言や、絵を褒められた経験が重なった。何か劇的な出来事があったわけではなく、小さな積み重ねで、あるハードルを越えた感じだったそうです。

狩猟おじさんも同じだと言います。毎年狩猟で獲物を獲る中で、どうにか伝えていきたいという思いが少しずつ積み重なり、「半世紀」の50歳を機に踏み出した。売れるかどうか、うまくいくかどうかわからない中で突き進むには、年齢のような区切りで自分に言い聞かせることも、大事な要素なのかもしれません。

チャレンジショップから開業へ

最初はイベント出店をメインに、作品を描きためていく予定だったそう。ところが、須賀川市の市民交流センター「tette」にあるチャレンジショップの募集の話があり、2024年2月から出店することに。決まってから慌てて開業届を出したくらい、バタバタのスタートでした。チャレンジショップは、いつもにぎわっていたそうです。

狩猟おじさんが、世に出た日

一方の狩猟おじさん。どんな形で活動を世に出すか模索した末、絵本をつくり、アクセサリーを販売する形にたどり着きました。最初に参加したのは、郡山のキッズドリームミュージアムというイベント。そこに松本悠以さんも参加していて、太郎さんとは挨拶程度に顔を合わせたそうです。

その後、須賀川のチャレンジショップを訪ねたとき、アクセサリーをつくって活動しているという話をすると、「じゃあ、ここで隣でやってみませんか」と太郎さん。すでに何人かとのコラボで、場所を使えることになっていたのです。

公共施設に、イノシシの骨を並べる

でも、狩猟おじさんには不安がありました。活動を始めるにあたって、動物のことでアンチコメントも来ていた。チャレンジショップがあるのは、図書館なども入った公共施設です。本物のイノシシの骨を並べて大丈夫なのか。子どもを連れてきた親御さんから何か言われたら、すぐに撤収しようと思っていたそうです。

太郎さんがある程度話を通してくれて、当日出してみると、すんなり受け入れてもらえた。その数日の間に、別のイベントへの出店を勧められたり、いろんな人と出会ったりして、つながりが広がっていった。あれがなければ、今もどこで出店するか探していたかもしれない、と狩猟おじさん。須賀川のチャレンジショップが、狩猟おじさんが世に出た初日でした。

そしてチャレンジショップのあと、太郎さんは「喫茶店をやるんです」。その経緯は、後編で。

印象に残った一言

なぜかその時は、すっとその言葉が入ってきたんです。

前後の回

出演者

  • 狩猟おじさん:狩猟・作家・話師。福島で半自給自足の暮らしを送る。Instagram / note
  • 沢田隆志:移動販売の珈琲店「GALATA COFFEE」を夫婦で営む。生まれてからずっと食べ物はお店で買ってきた都市育ち
  • 鈴木太郎:絵描き。須賀川市の「アトリエ喫茶太郎」店主(ゲスト)

番組と出演者の詳しい紹介は、GALATAの番組ページへ。