第25回は、北海道編の続きです。福島では、1日じゅう山を回っても獲物に出会えない日がざらにあるのに、北海道では次々とシカが姿を見せる。それでも、ヒグマにだけは最後まで会えませんでした。
今回は、北海道で使う弾の話から、散弾銃とライフルの違い、プロの解体の技、そして北海道の暮らしの驚きまで。持参した5発の弾の結果も聞きました。
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この回の話題
| 時間 | 話題 |
|---|---|
| 00:11 | 福島では、1日回っても出会えない日も |
| 01:12 | ヒグマには、またしても会えず |
| 02:13 | 北海道は鉛の弾が禁止、スチールの1発弾 |
| 03:13 | 散弾銃は弾が中でつぶれ、ライフルは突き抜ける |
| 04:20 | ライフルを持てるのは、散弾銃を10年持ってから |
| 05:28 | ライフリングと命中精度 |
| 06:33 | 見事な脱骨、シンタマ、内もも、外もも |
| 07:38 | 新千歳空港は、ひとつの街 |
| 08:50 | 北海道の部屋は、暑いくらい暖かい |
| 09:50 | おせちは大みそかに?旭川ラーメンで締め |
| 10:55 | 雪に映える、キタキツネ |
| 11:58 | 来シーズンは雪の前から |
| 12:59 | スチールの1発弾は1箱5発、3,000円台 |
| 13:59 | 5発撃って、当たらなかった |
| 15:01 | 跳弾の危険と、撃てる場所 |
北海道では、ヒグマに会えなかった
福島では、車でカップラーメンを食べながら日の出から1日回っても、獲物にまったく出会わないこともあります。出会っても撃てない場所だったり、家が気になっているうちに逃げられたり。北海道は、そういうリスクが圧倒的に少なかったそうです。
ただ、ヒグマには会えず。11月の下見も空振りで、しまいには「旭山動物園に見に行くか」と言われるほど。見たいのは動物園のクマではなく、雪の北海道の風景の中で、という話です。
鉛の弾が使えない北海道
福島で使っているのは、散弾銃で撃つ鉛の1発弾(スラッグ)。北海道では鉛の弾が使えないため、スチールのスラッグを使います。
散弾銃とライフル
散弾銃の1発弾は、獲物に当たると中でつぶれて、衝撃を与えるタイプ。テレビで見るような先の尖ったライフル弾は、基本的に突き抜けます。散弾銃は構造上、射程がそれほど長くなく、撃つと銃が跳ね上がるので、命中精度もそこまで高くありません。
ライフルは、銃身の内側に「ライフリング」と呼ばれるらせん状の溝が切られていて、弾が回転しながら飛び出すため、空気抵抗や風の影響を受けにくく、まっすぐ遠くまで飛びます。威力も高いぶん、原則として散弾銃を10年続けて持っていないと、ライフルは持てません。
去年話題になった「緊急銃猟」も、街なかで使うことを考えると、基本的には散弾銃が想定されているそうです。ただその分、ある程度近くまで寄らなければならず、撃つ側のリスクも高くなります。
プロの脱骨に見とれる
仕留めたシカの解体も見せてもらいました。印象的だったのは、ももの骨を外して身だけを取る「脱骨」。シンタマ、内もも、外もも、ロースと、焼肉屋さんで聞くような部位を、手で裂くようにきれいに切り分けていく。思わず感心するほどの技だったそうです。
最終日も、11時ぎりぎりまで山を回り、昼に空港へ向かって15時台の便で福島へ。これが北海道での日程でした。
北海道の暮らしの驚き
狩猟とは関係ない話では、新千歳空港の充実ぶり。お風呂まであって、外に出なくてもいいくらいの街になっている。福島空港からは朝の便で行って15時台の便で帰ってくる日帰りもできるので、それだけでも楽しめそう、と狩猟おじさん。
そして、北海道の家の中は本当に暖かい。夜の間もストーブをつけっぱなしで、冬山装備とは別に持っていった防寒の寝間着では、汗をかいて目が覚めるほどだったとか。
お正月に行ったものの、北海道ではおせちを大みそかに食べる習慣もあると聞き、帰りに旭川ラーメンを少しだけ食べて北海道気分を味わいました。
雪に映える、キタキツネ
キタキツネにも出会いました。狩猟鳥獣なので撃てないことはないけれど、車のすぐ近くまで寄ってきて、逃げもしない。雪の中で映える毛並みがとてもきれいで、撃つ気にはならなかったそうです。
5発撃って、当たらなかった
今回持っていったのは、銃1丁と、スチールのスラッグ5発。1箱5発で3,000円台、1発あたり600円ほどです。お正月で現地では買えないため、福島で用意しました。口径が同じなので、ふだん使っている散弾銃で、鉛の弾もスチールの弾も撃てます。
獲物が出たときに、届くかどうか試しに撃たせてもらい、5発を使い切りましたが、結果は全部外れ。距離が遠いうえ、狩猟おじさんの銃はスコープではなくドットサイト。ほとんど肉眼に近い状態で狙うのは、やはり厳しかったそうです。
しかも、木に当てれば弾が跳ね返って自分に向かってくることもあります。獲物が見えたからといってうかつには撃てず、弾を受け止める土手などがある場所を選ぶ必要があります。
来シーズンは、雪の前から
ふだんの福島なら、年越しのカモそばのために、猟期の初めは鳥から始めます。でも次のシーズンは、あえてそれを差し置いてでも、雪のない撃ちやすい10月から、期間を長くとって北海道へ行きたい。手続きの仕方もわかったので、準備を整えて臨むつもりです。
印象に残った一言
雪の北海道に行ったら、自分の散弾銃はもうおもちゃ。
前後の回
出演者
- 狩猟おじさん:狩猟・作家・話師。福島で半自給自足の暮らしを送る。Instagram / note
- 沢田隆志:移動販売の珈琲店「GALATA COFFEE」を夫婦で営む。生まれてからずっと食べ物はお店で買ってきた都市育ち
番組と出演者の詳しい紹介は、GALATAの番組ページへ。
