第31回は、狩猟おじさんがプロデュースする企画展のお知らせです。狩猟で残る骨や皮、羽を、アーティストの手で作品に変える「アーティストコラボ企画展」。テーマは「命の終わりから創造の始まりへ」。
2年近くかけて準備し、8人のアーティストが集まりました。会場は、この番組にもゲスト出演してくれた画家・鈴木太郎さんのアトリエ喫茶太郎に新しくできるギャラリー。企画のきっかけと、参加するアーティストの顔ぶれを聞きました。
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この回の話題
| 時間 | 話題 |
|---|---|
| 00:00 | 3月末から、アーティストコラボ展 |
| 01:01 | 1年以上前から温めていた企画 |
| 02:04 | 骨や皮を、どうしたら見てもらえるか |
| 03:09 | アートに変えられないか |
| 04:13 | 会場は、アトリエ喫茶太郎の新しいギャラリー |
| 05:24 | テーマは「命の終わりから創造の始まりへ」 |
| 06:27 | 狩猟の映像と、作品ができるまでの流れ |
| 07:33 | 参加アーティストの紹介 |
| 08:38 | お題だけ渡して、思いのままに |
| 09:41 | 水引と骨 |
| 10:47 | 枯れない花と、自然に還る骨 |
| 11:48 | 粘土作家と、ステンドグラス作家 |
| 13:53 | 会期は3月28日から4月5日 |
| 14:55 | 初日は、作家がほぼ全員そろう |
骨や皮を、どうしたら見てもらえるか
狩猟おじさんがジビエアクセサリーの作家としてデビューしたのは、昨年の12月。でも、その1年ほど前から、この企画をおぼろげに考え、準備してきたそうです。
福島県では、放射性物質の影響で、獲った肉を販売することが難しい。ジビエアクセサリーは、どうしたらみんなに狩猟のことを知ってもらえるか、という模索から生まれた活動です。最終的には、書くことや話すことで伝えたい。そのためにまず、興味を持ってもらいたい。
イベントでは頭骨や皮も並べていますが、みんなが近寄ってきて触れるわけではなく、引いてしまう人もたくさんいます。だったら、アーティストの手で、何かアートに変えられないか。そう考えたのが、この企画の始まりでした。
2年近くかけて、8人が集まった
狩猟おじさんの頭の中で「これと組み合わせたら面白い」と思うアーティストを見つけては声をかけ、気づけば仕掛けから2年近く。8人が集まったところで、開催を決めました。
会場の候補はいろいろありましたが、参加アーティストのひとりで、アトリエ喫茶太郎を営む画家の鈴木太郎さんが、1周年の節目にお店の中にギャラリーをつくると聞き、そのこけら落としとしてやらせてもらうことに。日程が決まったので、最後に声をかけたアーティストには、急いで作品をつくってもらうことになったそうです。
命の終わりから、創造の始まりへ
テーマは「命の終わりから創造の始まりへ」。アーティストそれぞれが、つくっているうちにいろいろな思いを込めてくれて、作品として見ても感動する、見応えのある企画展になったと狩猟おじさん。素材が、がらりと別のものに変わっています。
会場では、狩猟おじさんが山に入ったり、獲物をさばいたりする映像も、モノクロにして流す予定。動物と向き合うところから、どんな残渣が出て、それがどう作品になるのか。一連の流れを見られる展示にしたいと考えています。
お題だけ渡して、思いのままに
アーティストには、骨や皮、羽などの素材を渡し、「これで思いのままの作品をつくってください」とお願いしただけ。出来上がる作品については、一切打ち合わせをしていません。自分のイメージを伝えてしまうと、作品が変わってしまうから。アーティストの感性との掛け算で、どんな答えが出るのか。出てきた答えは、想像以上だったそうです。
参加するアーティスト
- 松本悠以さん(ポセミン):この企画を思い立ったとき、最初に声をかけたアーティスト
- 鈴木太郎さん:画家。アトリエ喫茶太郎の店主
- タトゥーアーティスト:皮とタトゥーの組み合わせ
- 書家:キジの羽でつくった筆で書を
- 水引のアーティスト:黒白や紅白だけでなく、いろいろな色の水引を編む作家と、骨の組み合わせ
- アメリカンフラワーのアーティスト:ワイヤーに樹脂の液をつけて固めてつくる、枯れない花
- 粘土作家:地元のライブハウスでおなじみの人が、粘土の歯と音楽を組み合わせたポップな作品に
- ステンドグラス作家:アライグマの頭骨を埋め込んだ、立体のステンドグラス
ドライフラワーを合わせたいと作家を探していたときに出会ったのが、絶対に枯れないアメリカンフラワー。絶対に腐らないものと、いずれ自然に還る骨。その対比も面白いと思ったそうです。平面のステンドグラスに、立体の頭骨をどう組み合わせたのかも見どころです。
会期と会場
- 会期:3月28日(土)〜4月5日(日)※3月30日(月)・31日(火)は休み
- 時間:10:00〜18:00
- 会場:アトリエ喫茶太郎の中のギャラリー
初日の28日は、仕事の都合で来られないタトゥーアーティストを除く7人の作家と狩猟おじさんがそろう予定でした。作家に直接、作品に込めた思いを聞けるチャンス。最初と最後の土日は、狩猟おじさんもほぼ在廊。企画展の感想だけでなく、ふだんの活動のことも気軽に声をかけてほしい、とのことです。詳しくは狩猟おじさんのInstagramへ。
印象に残った一言
自分のイメージを伝えてしまうと、作品が変わってしまう。あとはもう本人の感性でつくってほしかったんです。
前後の回
出演者
- 狩猟おじさん:狩猟・作家・話師。福島で半自給自足の暮らしを送る。Instagram / note
- 沢田隆志:移動販売の珈琲店「GALATA COFFEE」を夫婦で営む。生まれてからずっと食べ物はお店で買ってきた都市育ち
番組と出演者の詳しい紹介は、GALATAの番組ページへ。
