2025年をふり返る。公開収録、つながり、そして北海道へ|狩猟おじさんのおじラジ #22

狩猟おじさんのおじラジ #22 2025年をふり返る。そして北海道へ ポッドキャスト

第22回は、2025年最後の配信です。7月25日に初回を配信してから、およそ5か月。「目まぐるしい1年だった」と話す狩猟おじさんと、この番組と今年1年をふり返りました。

後半は、前回少しだけ触れた北海道の話。エゾシカ猟の下見で見えた、福島との違いと、県外へ活動を広げようとしている理由を聞きました。

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この回の話題

時間話題
00:11年内最後の配信、初回から5か月
01:17印象に残った、小学校での公開収録と現場見学
02:22狩猟は「生きる力」の一部
03:31みなさんのやり方も知りたい
04:35人のつながりに恵まれた1年
05:42トークライブ、セミナー、子ども向けの講演
06:48いろんな声から学んだこと
07:59北海道でハンター登録、下見へ
08:59福島から旭川へ、移動だけで2日
09:59鉛の弾が使えない北海道
11:03100m先のシカと、ライフル
12:07広さと、迷いのない射撃
13:12なぜ北海道なのか
14:19銃は飛行機で運べる?弾は現地で
16:20年末年始は北海道へ、良いお年を

印象に残ったのは、公開収録と現場見学

沢田がこの番組でいちばん楽しかったと話すのは、2度の小学校での公開収録と、その前に見せてもらった狩猟おじさんの活動拠点。畑があり、井戸水があり、手づくりの解体場がある。もっと「狩猟一色」なのかと思っていたら、狩猟は半自給自足の暮らしの一部なんだとよくわかった、と沢田。

狩猟おじさんにとっても、狩猟は「生きる力」の一部。野菜を育てる技術や知識、小屋をつくる技術、とれたものを保存する技術。それらがそろって、なるべくお金をかけずに、とれたもので1年を回していく。その試行錯誤を、自分も学びながら発信していきたい、と話します。

だからこそ、「私はこうしている」「こう思う」という声が届くのはうれしい。釣りやキノコ採り、山菜採りと同じ「食料調達の延長」として狩猟を始めた狩猟おじさんは、ほかの人がどうやっているのかも知りたいのだそうです。

人のつながりに恵まれた1年

活動を始めて、目まぐるしい1年。県内では、原発事故の影響による制限などで表立ってできないこともありましたが、ただ狩猟をしているだけでは接点を持てなかったような人たちと、つながりを持たせてもらったといいます。

去年の今ごろは、自分がラジオのパーソナリティをするなんて思ってもみなかった。それでも「こういう生き方もあるよ」と発信しはじめたら、子ども食堂や須賀川でのトークイベント、地元の公民館でのセミナーへと声がかかるように。年明けの1月6日には、地域の小学生を相手に、自然をテーマにした講演も決まっています。

SNSも含めて、いろいろな意見をもらった1年でもありました。素人がいきなり担ぎ出されたような1年だったけれど、それも含めてすごく勉強になった、と狩猟おじさん。

北海道でハンター登録、そして下見へ

移動だけで2日

来年に向けての大きな動きが、福島県外での活動。今年、北海道でハンター登録をし、知り合いの事業者さんを通じてガイドさんを紹介してもらって、3日間の下見に行ってきました。

とはいえ、実際に猟を見せてもらえたのは1日だけ。福島空港から新千歳への便は朝1本、帰りも1本。新千歳から旭川までは車で3時間近くかかり、残りの2日は移動で終わってしまったそうです。

鉛の弾が使えない

狩猟おじさんが福島で使っているのは、散弾銃で撃つ1発弾。イノシシなら30mほどの近い距離で撃つことが多いのですが、北海道ではそれが通用しません。

そもそも北海道では、鉛の弾が使えません。スチールなど、鉛を使わない特殊な弾を使う必要があります。そして北海道のシカは、こちらから近づかない限り、100m前後の距離にいることが多い。ガイドさんはライフルで仕留めていました。

大変だったのは、撃ったあと。雪の上をソリで、3人がかりで100mほど引っ張ってくるのが重労働だったそうです。

迷いなく撃てる広さ

ライフルを持つハンターは、みんな北海道に行く。その気持ちがわかった、と狩猟おじさん。福島では、撃つ先に家がないか、後ろに道路がないかを気にしながら撃つけれど、北海道は人工物が少なく、とにかく広い。

なぜ、北海道なのか

きっかけは人のつながりですが、理由はほかにもあります。福島では野生鳥獣の肉に出荷制限があり、自家消費も控えるよう呼びかけられている地域があります。発信する立場として、法的にきちんと、大きな声で「獲って食べる」ができる場所で猟をしたい。

ほかにも、アクセサリーづくりに使うシカの角を自分で確保したいこと、狩猟の技術を磨きたいこと。県外での猟は都道府県ごとに登録が必要で、お金もかかりますが、活動の幅を広げるためには必要だと考えています。

銃は飛行機で、弾は現地で

この放送のあと、年末年始は北海道で過ごす予定。銃は事前に申告すれば飛行機で運べて、空港には専用のボックスがあるそうです。弾は船や電車など交通手段ごとに運べる数が決まっているので、現地で買うことに。車ごとフェリーで行く案もあったものの、移動費が高騰していて悩みどころだとか。

「来年は、少し県内を飛び出して、呼んでいただければいろんなところに顔を出したい」。そんな言葉で、2025年の配信を締めくくりました。

印象に残った一言

狩猟って、生きる力の中の一部なんだよね。

前後の回

出演者

  • 狩猟おじさん:狩猟・作家・話師。福島で半自給自足の暮らしを送る。Instagram / note
  • 沢田隆志:移動販売の珈琲店「GALATA COFFEE」を夫婦で営む。生まれてからずっと食べ物はお店で買ってきた都市育ち

番組と出演者の詳しい紹介は、GALATAの番組ページへ。