呼ばれるより、自分で企画する。郡山「自家焙煎喫茶WEEKEND」小川大介さんの場づくり|狩猟おじさんのおじラジ #15

狩猟おじさんのおじラジ #15 呼ばれるより自分で企画する ポッドキャスト

第15回は、スタジオを飛び出して郡山へ。訪れたのは、桜通りにある「自家焙煎喫茶WEEKEND」。店主の小川大介さんをゲストにお迎えしました。

狩猟おじさんにとって、月に一度お店を訪ねては、いろんなイベントや人を紹介してもらい、人脈が広がるきっかけをくれた人。読書会や展示、イベントを次々と仕掛ける小川さんの「場づくり」の考え方を聞きました。

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この回の話題

時間話題
01:08狩猟おじさんと小川さんの出会い
02:07月末に寄る、郡山の喫茶店
03:05読書会はお店を始める前から
04:03仕事終わりに、ゆるっと本を読む時間
05:00会津好きの小川さんが郡山で店を開くまで
05:58盛岡で出会ったコーヒー
06:54焙煎機が届いたのは開店2週間前
07:52尖っていない、丸いコーヒー
08:55呼ばれるより、自分で企画したい
10:50二本松神社のふもとのイベント
12:47文脈を共有している人に声をかける
14:432周年を国見町で開いた理由
18:32280人が集まった

月末に寄る、郡山の喫茶店

いつ、なぜ最初に来たのか、ふたりともよく覚えていないそう。松本悠以さんの紹介だったか、アーティストのやむさんがWEEKENDで最初の個展を開いたときだったか。その個展のときに、やむさんが描いたパッケージのコーヒーを買って帰った記憶があるとか。

実は狩猟おじさんは本職では個人事業主で、郡山に会計事務所があるそう。月末にそこで締めを終えたあと、WEEKENDに寄るのが習慣になりました。来るたびに小川さんが「こういうところに行ってみては」とイベントを紹介してくれて、活動を始めてからの人脈が広がるきっかけになったそうです。

仕事終わりに、ゆるっと本を読む時間

WEEKENDといえば、展示や読書会。読書会は、お店を始める前から、郡山市役所の同じ小川という名前の方と市民活動として続けていたもの。お店を開いてからは、営業が終わった夜6時半ごろから9時前まで、店を使って開いています。仕事終わりに、ゆるっと本が読める時間が月に1回くらいあってもいいんじゃないか。もう3年以上続いているそうです。

盛岡で出会ったコーヒー

小川さんは会津出身。東京に出てからも定期的に会津に帰っていて、郡山に戻ってきたあと、よく通っていたのが、今WEEKENDがある場所にあったハンバーガー屋さんでした。郡山の駅前でも、お昼が1時半や2時で終わってしまう店が多い中、ミーティングが長引いてお昼を食べそびれたときに駆け込める店。昼に来て、夜にポテトとビールで来ることもあった。それがきっかけで店主と話すようになり、この場所を引き継ぐことになりました。

コーヒーとの出会いは、社会人1、2年目に住んでいた盛岡。喫茶店がとても多く、コーヒーや映画の文化が根づいた街で、おいしいコーヒーに出会い、道具や豆を買い始めました。

焙煎機が届いたのは、開店2週間前

ところが、カフェで働いた経験はほとんどなし。自家焙煎も、焙煎機が届いたのは開店の2週間前。そこから見よう見まねで、データを取りながら回数をこなしました。焙煎の技術を極めるというより、好きな味が決まっていて、それを目指しているそう。できあがったコーヒーがうまければいい。ブレンドで丸く収めるので、「僕、全然尖ってないと思います」。

呼ばれるより、自分で企画したい

次々とイベントを仕掛ける理由を聞くと、「イベントに呼ばれるのが苦手なんです」。呼ばれて何かをやらされると、その時間とお金がどうしようもなく感じてしまう。だったら、5人でもいいから自分で企画したい。昔から、好きなお店やお世話になっているお店を貸し切って、自分が気の合う人たちを呼ぶようなことが好きだったそうです。呼ばれる側で文句を言うタイプだという隆志さんは「人としての差を感じた」と苦笑い。

二本松神社のふもとのイベント

狩猟おじさんが住む二本松では、それまでイベントらしいイベントがあまりなかった。そこに、6月から毎月、二本松神社のふもとでイベントが始まりました。主催は二本松のカフェの方々ですが、小川さんも企画に関わっています。きっかけは、お客さんとして知り合った二本松出身のコーヒーバッグをつくっている方との会話。提灯祭りの日以外は、神社の広場に人がいていいのかわからない雰囲気がある。でも駅からまっすぐ上がったところで、場所はとてもいい。じゃあ、やってみましょう、と。

文脈を共有している人に声をかける

出店者を集めるときは、ぽっと出の人ではなく、いろんな文脈を共有している人に声をかけるそう。結婚式に、1、2回しか話したことのない人を呼んでもお互い気まずいのと同じ。最低限気まずくならない関係性の人、最終的に自分が責任を取れる人を呼ぶ。

2周年を、国見町で

WEEKENDは開店2周年。1周年のときは何もする余裕がなく、祝日の月曜日に普通に店を開けたら、意外と人が来て、インスタで触れるとお花やプレゼントを持ってきてくれる人もいた。2周年はちゃんとやらないと申し訳ない。でも、お祝いに来てくれる人、ふらっと来る人、いつもの常連さんが重なると、10人で満席の店はパンクして、ワンオペではろくに話もできずに終わってしまう。場所を変えるしかない、と思ったそうです。

そんなとき、店で個展を開いてくれた県北の作家さんの奥さんに、開店日が9月23日だと話すと、「それ、国見の日だよ」。国見町では大きなお祭りがある日なのだとか。「国見でやったらいいんじゃない?」と言われ、「なるほど」と即決。とんとん拍子で町長に会い、現地を視察し、手ごろな値段で場所も借りられることになりました。

280人が集まった

これまでの関係性をたどって「小川が言うならしょうがない」と思ってくれる人たちに声をかけ、一緒に場をつくる「共演者」として出店してもらった。目標は500人。入り口でどこから来たかをシールで貼ってもらい、あとで数えると280人が来ていたそうです。いろいろあったけれど面白かった、またやりたい。来年も9月23日、国見町で開くつもりだそうです。後編では、小川さんの今の活動とこれからを聞きます。

印象に残った一言

呼ばれて何かをやらされるのが苦手で、それだったら、少ないながらも5人とかでも自分で企画しちゃうほうが昔から好きなんです。

前後の回

出演者

  • 狩猟おじさん:狩猟・作家・話師。福島で半自給自足の暮らしを送る。Instagram / note
  • 沢田隆志:移動販売の珈琲店「GALATA COFFEE」を夫婦で営む。生まれてからずっと食べ物はお店で買ってきた都市育ち
  • 小川大介:郡山市の「自家焙煎喫茶WEEKEND」店主(ゲスト)

番組と出演者の詳しい紹介は、GALATAの番組ページへ。