第20回は、冒頭で以前の放送の訂正とお詫びから。そのあとは、公開収録の日に訪ねた狩猟おじさんの家での「現場見学」の音声をお届けします。
雨水をためるタンク、手づくりの解体場、すぐそばの小さな畑、大きなスモーカー、太陽光パネルと発電機。半自給自足の暮らしが、ひとつのサイクルとしてここに詰まっていました。
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この回の話題
| 時間 | 話題 |
|---|---|
| 00:11 | 以前の放送の訂正とお詫び |
| 02:27 | この番組は台本なしの雑談 |
| 05:41 | コメントが届くようになった |
| 07:53 | 狩猟おじさんの家を現場見学 |
| 07:53 | 雨水をためる300Lのタンク |
| 08:55 | イノシシを吊るす解体場 |
| 09:57 | アライグマ用の小さなわな |
| 11:04 | すぐ食べる分の小さな畑 |
| 12:11 | ブルーベリー、ラズベリー、ハーブ |
| 13:15 | 最初は地面で、YouTubeを見ながら解体 |
| 14:17 | 試行錯誤の証 |
| 16:20 | スモーカーで1年もつ保存食 |
| 17:26 | いただいた命は、なるべく無駄にしない |
| 18:32 | 災害に強い暮らし |
| 22:38 | 井戸水があるから、この土地を選んだ |
訂正とお詫び
第17回で、練習でたくさん弾を使うという話の中で、「1回で500発撃つこともある」と話した部分について、「1週間で」の言い間違いだったと訂正がありました。実際には、1日に撃てる弾の数は400発までと法律で決まっていて、それを超えるには別の許可が必要。たとえば1日200発を3日続ければ600発になる、ということで、週の話だったそうです。
この番組は台本なしの雑談で、狩猟や畑のことを何も知らない隆志さんが、その場で質問しているので、言い間違いがあっても気づけないことも。公共の電波で話す番組では言えないことも話したいと始めた番組ですが、聞いてくれる人が増え、コメントも届くようになりました。違うところがあれば、ぜひコメントで教えてほしい、とのことです。
狩猟おじさんの家を、現場見学
雨水をためる300Lのタンク
まず案内されたのは、大きな水のタンク。雨水をためるもので、雨が降れば300Lたまる。中に水中ポンプが入っていて、夏場は畑に勢いよく水をまけるそうです。解体のときは、井戸水を流しながらさばきます。この家は飲み水も含めて全部井戸水。年に1回水質検査をして、飲めると確認しているそうです。
イノシシを吊るす解体場
イノシシは、チェーンブロックで吊るし上げるハンガーにかけて、頭を下にしてさばく。大きなものだと、吊るしたときに頭が地面すれすれまで来るとか。最初は紐でかけていたものの、120kgほどのイノシシをかけたらハンガーが壊れ、機械式のものを導入したそう。ナイフは、ちょうど新しいものが届く予定でした。
解体場は、単管パイプで屋根をかけた手づくり。「プレハブ小屋があればと思ったけど、これで十分」。いちばん最初の解体は、地面に黒い船(容器)を置いて水を張り、YouTubeを見ながら「違うな、違うな」とやっていたそうです。
アライグマ用のわなと、小さな畑
解体場の横にあるのは、アライグマなど小動物用の小さなわな。すぐそばに用水路と川が続いていて、タヌキもよく来るそう。前はブドウ畑なので、アライグマに狙われやすい場所です。アライグマは食べず、駆除の証拠に尻尾を切って持っていき、残りは処分します。
もうひとつ大きな畑がありますが、家のすぐ裏にも、すぐ採ってすぐ食べる分の小さな畑。このときは白菜と玉ねぎを育てていました。ジャム用のブルーベリーとラズベリー、蜂蜜をとる巣箱、ラベンダーやハーブも。
試行錯誤の証
農業も同じで、近所の人が使っているものを見たり、SNSやYouTubeで「ああいうのを使ってるんだ」と知ったりしながら、少しずつ道具が増えていく。使わなくなった道具も出てくる。乱雑に見えるかもしれないけれど、それは試行錯誤の証。そうしてようやく、自分で育てたものが育ち、さばけるという体制が取れてきたそうです。
スモーカーで、1年もつ保存食
庭には大きなスモーカーも。最初はキャンプ用の段ボールのスモーカーで少しずつやっていたのが、今では肉を丸ごと1本、2本まとめて吊るしてスモークできるように。スモークした肉は1年もち、暑くなってきたら切って冷蔵にするそう。生肉は真空パックにして、1年かけて食べていきます。鳥の羽は、アクセサリーに使うものは完全に乾燥させて殺菌してから加工する。いただいた命は、なるべく無駄にしないように使い切るのだそうです。
災害に強い暮らし
電気は屋根の小さな太陽光パネル、水は雨水と井戸水。ミニマムな生活ながら、ひとつのサイクルができあがっています。井戸水も今はポンプで電気を使うけれど、太陽光システムやエンジン式の発電機、バッテリーもあるので、いざとなれば水には困らない。トイレを流すくらいなら雨水でいいし、雨どいには葉っぱをこす仕組みもあって、水は思ったよりきれいだとか。
すぐ裏に畑があれば、白菜だけでも、お湯を沸かして茹でれば腹いっぱい食べられる。薪で火も炊ける。停電しても発電機があれば冷蔵庫も動くので、備蓄の肉も腐らない。お米も備蓄している。震災のとき、コンビニの棚が空っぽになり、たまに入ってもカップ麺かパンしかなかった経験をしたからこそ、食べ物やライフラインに困らないことの強さを感じるそうです。
井戸水があるから、この土地を選んだ
井戸水があることも、この土地を選んだ理由のひとつ。住んで5、6年。もし極端な話、お金がゼロになっても、食べて寝るだけなら1か月くらいは困らない。それはやっぱり安心だ、と狩猟おじさん。郡山にいたころは2階建ての庭つきの家だったけれど、子どもが巣立てば夫婦ふたり。このくらいの広さがちょうどいいそうです。周りの家は少し離れていて、昔から猟をする文化もあった地域なので、音や匂いにも理解がある。近所には、銃の所持許可の確認も来ているそうです。
印象に残った一言
お金もある意味心の余裕にはなるけど、やっぱり食べ物とかライフラインに困らないっていうのは強い。
前後の回
出演者
- 狩猟おじさん:狩猟・作家・話師。福島で半自給自足の暮らしを送る。Instagram / note
- 沢田隆志:移動販売の珈琲店「GALATA COFFEE」を夫婦で営む。生まれてからずっと食べ物はお店で買ってきた都市育ち
番組と出演者の詳しい紹介は、GALATAの番組ページへ。
